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レッドサンダルウッド パウダーとは?? [├ 石けんの色]

サンダルウッドパウダー(サンダルウッド レッド パウダー、レッドサンダルウッドパウダー)という名のレンガ色の粉末があります。
どうやらこのパウダーは、石鹸に粉のまま使うと茶色っぽい赤紫、抽出すると濃さによりねずみ色から赤紫色になるようです。

石けん用に購入していたもののなかなか使えないでいたのは、順番が回ってこなかったというのもありますが、いったいこの粉の正体は何なのか疑問だったということもありました。

サンダルウッドといえばイメージするのはビャクダン(白檀)、学名 Santalum album、ビャクダン科の半寄生植物です。仏具とか扇子に使われている木質だと白っぽい~茶色のイメージがあります。
材木も精油もかなりの高級品です。インセンス材料として販売されているサンダルウッドパウダーは黄色っぽいふわふわした木質です。

ではこのお手ごろ価格なレンガ色のさらさらパウダーは何?? サンダルウッドと銘打っていても白檀風の香りなんて皆無なんですが。


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調べてみるとレッドサンダルウッドと言われるものは精油でおなじみのサンダルウッド/ビャクダンとは全く異なる植物のようです。

red sandalwood とはマメ科シタン(学名Pterocarpus santalinus LINNE)の英名で、食品添加物でもあるシタン色素が抽出されます。このシタン色素が別名「サンダルウッド色素」とも呼ばれています。
シタン色素の主色素はフラボノイド系のサンタリンで紫赤色を呈します。食品の着色のほか、染料としても使われているようです。

シタンというと高級家具材の紫檀がありますが、これは学名Dalbergia cochinchinensis(本紫檀)やDalbergia oliveri(手違い紫檀・チンチャン)というもので、同じマメ科でも更に異なる種類のようです。
(更に複雑なことに家具材の紫檀はローズウッドとも呼ばれることがありますが、精油を産出するローズウッド(クスノキ科)とは全く別物!)

植物の名前ってややこしいですね。
少なくとも、サンダルウッド レッドという名前で出回っているレンガ色のパウダーにはサンダルウッド精油のような効能は期待できないということでしょう。着色料と考えておくのが無難なようです。
肌に色がしみこむため化粧品材料としてもイマイチっぽいです。

下に引用を示した英語のウィキペディアにそれぞれの画像(イラスト)があり、違う植物ということがよく分かります。

ということで、ある意味安心(納得)して次の石鹸はレッドサンダルウッドパウダーで着色することにいたしました。
直パウダーと抽出、それぞれ後で写真を追加しておく予定です。

レッドサンダルウッド抽出

写真は左から、ひまわり油、エタノール、炭酸ナトリウム水溶液(強めのアルカリ)、重曹水(弱アルカリ)、精製水、お酢(酸性)
油でも水でも抽出できます。弱アルカリ~水ではあまり色が変わらずオレンジですが、強いアルカリの炭酸ナトリウム水は赤紫色になりました(写真では茶色っぽく見えますが)。 お酢の写真はちょっと色がわかりにくいですが、水で抽出したオレンジが少しくすんだような色合いでした。

○引用

(サンダルウッド画像あり)
Sandalwood. (2007, August 31). In Wikipedia, The Free Encyclopedia. Retrieved 10:14, September 3, 2007, from http://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Sandalwood&oldid=154836589

(red sandalwood画像あり。上と比較すると違いが分かる。white sandalwoodとは関係ないとの記述もあり)
Red sandalwood. (2007, January 25). In Wikipedia, The Free Encyclopedia. Retrieved 10:15, September 3, 2007, from http://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Red_sandalwood&oldid=103232495

白檀. (2007, 5月 30). Wikipedia, . Retrieved 10:12, 9月 3, 2007 from http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E7%99%BD%E6%AA%80&oldid=12839439.

シタン. (2007, 4月 21). Wikipedia, . Retrieved 10:17, 9月 3, 2007 from http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%B7%E3%82%BF%E3%83%B3&oldid=12039687.

ローズウッド. (2007, 7月 21). Wikipedia, . Retrieved 10:18, 9月 3, 2007 from http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89&oldid=13800189.


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toakon

おおお!いつもながら参考になる記事ありがとうございます。
あっしもこのリーズナブルな粉のことが気になっていました。
ビャクダンの香りは大好きなのですが、本物はお香もEOも高いもんね~。
そうか、香りも別物でビャクダンとは似て非なる植物だったのね。
でも赤い着色材として考えれば植物性のものだし安心して使えそうですね。
by toakon (2007-09-04 02:15) 

砂ねこ

ゆりくまさん、こんばんは
うわ~、すごいなー、と思って少し調べてみましたが詳しくは判りませんでした
インドでは、魔除けや厄除けの意味を持ち大切にされているということと
「向島百花園花だより」http://homepage2.nifty.com/nijime/htm/karin.htmに少しと
「厚生労働省行政情報の既存添加物の安全性評価に関する調査研究」
に、シタン色素(サンタリン)の安全性について記述がありました
http://www.ffcr.or.jp/Zaidan/mhwinfo.nsf/48b1f48352378e7e492565a1002ecd5e/7db23e5c8a68da0f49256a46001d4c37?OpenDocument
「も○この手づくり石けん日記 」さんでは石けんを作ってらっしゃいましたよ、ご参考まで
by 砂ねこ (2007-09-04 02:56) 

めりっさ

植物の名前はややこしくていろいろ混乱しますね。
実は私も次の記事で、混乱しやすいハーブの名前のお話をしようと思っていたところでした。
ビャクダン、シタン、ローズウッドなどは、実際の植物を見る機会がないので余計に混乱してしまいます。早とちりは禁物ですね。
by めりっさ (2007-09-04 08:07) 

もなこ

おぉ!いつも大変勉強になります。
そしてこの試験管セットほちい・・と思ってしまうもなこです^m^

私はちょっとしか調べなかったので
精油を採ったあと粉末にした・・みたいなの載ってるとこもありました。
結局作った石けんは、香りも残らなかったし~
ゆりくまさんが調べてくださったの読んで納得
by もなこ (2007-09-04 08:41) 

アキラ

自然素材なのかどうか?気になるところですね。
石鹸は全くの門外漢ですが、化学の実験室を覗いているようで、見ていて楽しいです。
by アキラ (2007-09-04 08:56) 

バビ

植物の名前って、変~(^_^;)
なんてまぎらわしいの~ 素人が見たら間違えちゃいますよね
by バビ (2007-09-04 17:51) 

ゆりくま

▼みなさまコメント&nice!ありがとうございます。

■toakonさん
なんだかわからないものって使いにくいんで調べてしまいました。
きれいな色に仕上がる粉ということでよろしくお願いします。

■砂ねこさん
今回はサンダルウッドとは違うということにテーマを置いたのであまり引用しませんでしたが、食添に指定されているのでそこそこデータはあるようです。ただ色変化に関する情報は少なかったですが。
学名はさておき分類も国によって違ったりするようで、中国では花梨の仲間とされているようですね。

■めりっささん
そうそう、ハーブでもありますよね。○○と付いているけど関係ない、ってやつ。葉の形が似ているだけだったり。
惑わされまくりです。
記事楽しみにしています♪

■もなこさん
もなこさんが経験者だと気がついたのはブツを送った後でした! すんません。でもきれいな色の石鹸画像を堪能させていただきましたよん。
香りはのこるというより無いですよね。ほのかにいわゆる木の香りがするかな?
試験管は手に入りやすいですが、試験管立てが意外と高価なのです。私のは頂き物でっす。

■アキラさん
私は天然信仰の人ではないのですが、正体のわからないものを使うのは気持ち悪いのでついつい突っ込んでしまいます。
色が変わる実験は楽しいですよ。

■バビさん
紛らわしい名前のって多いですよね。
逆に○○モドキなんてのがあると幸せな気持ちになります。
by ゆりくま (2007-09-04 21:35) 

砂ねこ

あわわ、出すぎたマネをいたしました
お許しください
言葉足らずで「経口毒性がないので使って安心ですね」と書きたかったのですが、申し訳ありません (_ _;)
中国では花梨の仲間の位置付けなんですか?カリンはバラ科なのに…むむむ? お国柄?
分類学って統一化が難しそうですね~
by 砂ねこ (2007-09-06 02:01) 

ゆりくま

■砂ねこさん
ああっ、私のほうこそ変な書きかたしてごめんなさい。
情報ありがとうございますです。
食添でもマイナーのようで、ネットには色素そのもののデータがあまり無いですね。
花梨は、カリンとしたほうがよかったかも。
ご照会いただいた向島百花園サイトにもあるように、バラ科のカリンの他にもカリンとされている木があるようで、こちらもシタン同様混迷中です。
by ゆりくま (2007-09-06 08:01) 

まやや

サンダルウッドパウダー、よくわからず色付けのために買ってしまいました。
試験管でこうやって見比べるとわかりやすいですね。
さすがゆりくまサン。私は試験管に並んだ赤い液体は職業柄、血液に見えてしまいます。イヤなクセです・・・。

質問なのですが、私は今ハーブパウダーをウルトラでエタ抽出が終わり、オイルに漬けているところです。
ヘナとかハイビスカスとかカモミールとか・・・。沈殿しているパウダーはたまにかき混ぜた方がよりいいのでしょうか?
ヘナなんかは、泥水のような色になっています。効果は期待できるんでしょうか・・・ねぇ・・・(;;)相変わらず実にならないことばかりしている私です。
by まやや (2007-09-07 23:16) 

ゆりくま

■まややさん
ふふふ、お持ちなのですね。
きれいな濃い色の石鹸になるからガンガン使いませう~。

>私は試験管に並んだ赤い液体は職業柄、血液に・・・
そっち系のお仕事なんですか! そういえばそういう話ってしませんね。
次回は是非飲みに酸化じゃなくて参加しなくては。

>沈殿しているパウダーはたまにかき混ぜた方がよりいいのでしょうか?
気がついたときに時々振ってあげるくらいでいいと思いますよ。
効能は・・・私はそもそも期待しない前提のヒトなのですが、それでもそういう効果があったらいいなという気持ちは効くと思います。
どういう成分は本当に効果が出るのか、知りたいところですね~。
by ゆりくま (2007-09-08 01:56) 

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