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廃油・塩析石けんの作り方 【その4】 仕上げ(固形or粉石けん化) [├ 粉石けん・リバッチ石けん]

ディープ廃油を石けんにする際、塩析をして気になる色や臭いをある程度取り除く方法
step-3:仕上げ工程 です。

これにて完結! 長い工程&駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

最後は塩析の終わった石けんを固形石けんとして整形する方法、粉石けん化する方法を整理します。
リバッチ石けんを再整形あるいは粉化する方法としてもご参考ください。

全体のフローチャートと注意点は「その1 : 作業フローチャート、道具」の記事を参照ください。
洗濯用手作り粉石けんに関しては「ガイドライン」の記事もご参考に。(炭酸ソーダについて、使用量など)

■目次
その1 : 作業フローチャート、道具
その2 : step-1)ホットプロセスで石けん化、塩析1回目
その3 : step-2) 塩析2回目・塩抜き(必要なときのみ)
その4 ★本記事 : step-3) 仕上げ: 粉石けん化 or 固形石けん化

  • 固形石けん
  • 粉石けん(電子レンジ)
  • 粉石けん(直火)
  • 粉砕


盛りだくさんの長文になっています。


■step-3-1 固形石けんの作り方---------------

その前に・・・
塩析し終わった石けんがほどよく固まった"むっちり石けん"なら、切り出してそのまま固形石けんとして使うことができる。
乾燥しきる前に切り分けて外側のポソポソした部分は切り落とし、1週間ほど乾燥させる。

以下は一旦溶かして再整形する方法

【材料】
・塩析した石けん
・好みのオプション(グリセリン、ハチミツ、精油、ハーブなど すぐ混ぜられるものがよい)
量は型に合わせてお好みで。少な目のほうが作りやすい。
キッチンソープにするならハッカ油、ユーカリ、ミント、レモン等のすっきりする精油がおすすめ。

【道具】
・電子レンジ
・石けん用の型 : ひねって出せる軟らかい素材のものが使いやすい
・耐熱ガラスボウル : 電子レンジ対応
・鍋つかみ、ナイフ、まな板、かき混ぜるスプーン、キッチンペーパーなど

【手順】

  • 適量の石けんを薄切りか刻んでガラスボウルに入れる。乾燥前で軟らかければそのまま。乾燥して固くなっていたら少量の水を振り掛ける
  • ふんわりラップをかけ、電子レンジにかける。20-30秒ごとに止めて様子を確認・都度かき混ぜる。
  • 固まりがなくなったらレンジ終了。オプションはここで手早く混ぜ込む。
  • 型に詰めて冷ます。中まで冷めたら取り出して数日乾燥して完成
    .
  • 写真(Ⅰ): (左) 少し水分多めの軟らかい石けんで挑戦
    (中・右)カットして電子レンジへ
  • 写真(Ⅱ): バラの型に詰めてみた。一晩置いて型出し。


■step-3-2 粉石けん(助剤入り)の作り方---------------
分量等は材料の廃油1000g(1kg)あたりで示します。油を増減したときは計算しなおしてください。
加熱源として電子レンジを使う方法と、直火(ガス、IH)を使う方法の2通りを紹介。

【材料】

塩析した石けん元のオイル1000g(1kg)分
炭酸ソーダ400g :無水のものがベスト
適量


【道具】

A:電子レンジを使う(廃油1kg分なら等分して3-4回に分けるほうがよい。)
ガラスボウル電子レンジ対応
プラスチックやシリコンのヘラなどかき混ぜるための道具
紙を敷いた箱やトレイ乾燥用
ザル、粉砕用の電気器具粉にするときに使用
鍋つかみ、ラップフィルム、秤、電子レンジ、まな板、ナイフなど
B:鍋を使う(大量処理可能)
ステンレス鍋塩析に使ったものでよし
耐熱プラスチックやシリコンのヘラなどかき混ぜるための道具
紙を敷いた箱やトレイ乾燥用
ザル、粉砕用の電気器具粉にするときに使用
秤、ガスレンジ、IHヒーター、まな板、ナイフなど

【手順】

  1. 電子レンジを使う(少量向き)
    ※加熱ムラで吹きこぼれたりするため、廃油1kg分なら3-4回に分けて行うほうがよい
    • 塩析石けんを薄切りにしてガラスボウルに入れる。もし乾燥して固くなっていたら少し水を振り掛ける。
    • ふんわりラップをして電子レンジにかける。
      はじめ1分、以降30秒ごとに止めて混ぜ返す。
    • 固まりがなくなって均一になったら電子レンジ終了。
    • 炭酸ソーダをふりかけ、均一に混ぜ込んでいく。冷めるときれいに混ざらないので熱いうちに。
    • 根気よく塊を潰すように混ぜ続けると粗熱が取れる頃にはかなりパラパラになる。
    • 紙を敷いた容器に広げ、風通しの良いところで1週間くらい乾燥させる。"粉石けんの素"完成!
      .
    • 写真(Ⅰ):細かくした石けんを電子レンジ中
    • 写真(Ⅱ): 溶けた石けんに炭酸ソーダを混ぜ込む。
       
    • 写真(Ⅲ): 混ぜているうちにパラパラに。これを広げて乾燥。
       
  2. 鍋を使う(大量向き)
    • 塩析石けんを薄切りにしておく。
    • 鍋に100-200ccのお湯を沸かし、塩析2回目と同じ要領で細かくした石けんを何回かに分けて溶かし込む。溶けたら火は止める。
    • 炭酸ソーダをふりかけ、均一に混ぜ込んでいく。冷めるときれいに混ざらないので熱いうちに。
    • 根気よく塊を潰すように混ぜ続けると粗熱が取れる頃にはかなり小さくパラパラになる。
    • 紙を敷いた容器に広げ、風通しの良いところで1週間くらい乾燥させる。"粉石けんの素"完成!
      .
    • 写真(Ⅰ):石けんを溶かしこみ、均一になったら炭酸ソーダを混ぜ込み。
    • 写真(Ⅱ): 水分を加えているため炭酸ソーダを混ぜ込んでもクリーム状で軟らかいが、気にせず粗熱が取れるまで混ぜればパラパラになる。
  • 粉砕して粉石けんにする
    • 乾燥した粉石けんの素を一度ザルでふるう。
    • 大きいほうの粒はミルサーやフードプロセッサー、すり鉢などで粉砕し、粉石けんにする。
    • 写真(I): (左) まず一度ふるう。細かいところと大きい粒は半々くらい。
      (右) チョッパーで粉砕中。
    • 写真(Ⅱ): 完成~
    • 写真(Ⅲ): (追記) ポリ袋に入れてめん棒やすりこ木でゴロゴロして潰すのもお手軽


■仕上げのポイント---------------

  • 固形石けん
    • 再加熱・冷却の過程で更に石けんがしまり、石けん中の塩水が染み出てくることがある。拭き取れば問題ない。紙の上などで数日乾燥させるとおさまる。
    • オプションに水分を加えるときは、急に冷えて混ざらなくならないよう温めておく。
    • サラダ油でもかなり固い固形石けんができる。キッチンでスポンジに擦り取るのがちょっと大変なくらい。やわらかめがお好みなら元の石けん重量の1割くらいを上限にグリセリンを加えておくとよい。
    • >
  • 粉石けん
    • 実験ではパラパラにほぐした石けんに炭酸ソーダを混ぜ込む方法を紹介したこともあるが、今回は再度温めて溶かしてから炭酸ソーダを混ぜた。
      このほうが石鹸中に炭酸ソーダの粉が均一に混ざり、石けん分だけの粒が残りにくいので、きれいに粉砕しやすく、洗濯時にも溶けやすい。
    • 粉砕の作業中は非常に粉飛びするので、マスクをしたほうが良い。くしゃみが止まらなくなるかも。。。

---------------
長い道のりでしたが、これであの黒くて臭かった廃油が気持ちよく使える石けんになりました♪
おつかれさまでした~。

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■□BBS□■にも遊びに来てね。


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コメント 12

ゆりくま

さすがにいっぱい書いてくたびれたナリ。きゅー

月曜日からの大規模メンテで消失しませんように・・・
by ゆりくま (2008-02-24 04:14) 

toakon

きゅ~きゅ~!お疲れ様でした~!!
素晴らしい記事です。
やっと溜め込んだ、なけなしの廃油(笑)をホットプロセスで粉石けんにしてみようとたくらんでいたところだったので、とてもタイムリーな記事で参考になります。石けん化には向かないと言われている花○のエコ×も混ざっているのでウマくいくかどうか実験です(メーカーさんにも問い合わせてみたけど、やっぱし鹸化価は教えてくれなかったよお。○王のケチンボ~(笑)!)。
あっしは塩析すると、いつもしょっぱい石けんになっていたので、今回は最後に煮洗いを取り入れてみたいと思いまふ!
by toakon (2008-02-24 13:24) 

nadesiko

長文お疲れ様でした。
これは本になりますね。
ここで無料公開してはもったいない!!!
でも私はしっかりと読ませていただきました~♪
私も粉石けんやったんですよ!
最後のフープロがまだですが・・・。
ちょっと放置しすぎてますが、そのうちに粉石けんにします♪
次回は温めてから炭酸ソーダを加えたいと思います。
by nadesiko (2008-02-24 14:08) 

ノギス

お疲れ様です~!
固形石けんにするのも楽しそう^^
粉石けん作りの時に絶対参考にさせていただきますよ~♪

かなり大規模なメンテナンスがあるんですね~
うっかり遊びに来て寂しい思いをしそう(笑)
by ノギス (2008-02-24 19:55) 

ハタヤ商会

お疲れさまでした。
ああ。ゆりくまさん凄いな~。
かゆいところに手の届くツボが沢山!
特に「その3」で、今までもやもやしていた点が
少しくっきりしてきました。
粉石けん化が、ますます楽しくなりそうです。
by ハタヤ商会 (2008-02-24 23:10) 

ゆりくま

▼コメントありがとうございます。

■toakonさん
ふー。すっかり普通の石けん作る気力が失せております。
やってみたくなりました? でもご家庭の廃油なら塩析要らないんじゃない? とかいう野暮な突っ込みはしちゃだめだよね。
エ○ナはちょっとグリセリンが多いだけなので固形石けんには難ありだけど、過アルカリ&塩析前提なら何の問題もなくいけると思います。

しょっぱい石けん・・・。
それがね、トンカツ廃油の石けんは少し香りに甘みが・・・以下略

■nadesikoさん
超無料公開でーす。
お気持ちだけいただいときます♪

温めてから炭酸塩混ぜるほうが断然きれいに粉砕できるんですよね。また次回があればぜひ試してみてください。
近日中に実験記事のほうにも注記しておこうと思います。

■ノギスさん
電子レンジ活用するようになってからリバッチが全く苦にならなくなってしまいました。逆に小さい型の1個分とかが作りやすいんですよ。

ノギスさんも粉石けんやってみます?? たのしいよ~。

■ハタヤ商会さん
でもでも塩加減、水加減は難しいのですよ。
これでも工業的に行われている塩析より濃い目だと思います。家庭ではあまり時間やエネルギーをかけるわけにも行かないので無難に固まりそうな濃度を提示してみました。

解決できるかどうかわかりませんが、かゆいところ、あったらぜひ教えてくださいませ。
ここまで書いてしまうとそれなりに責任も出てきそうなので、ちゃんと考えたいと思います。
by ゆりくま (2008-02-25 01:47) 

バビ

φ(◎。◎‐)フムフムフム~ 
すごいレポートですね~! お疲れ様でした(^o^)丿
いつか参考にさせてもらって、廃油石鹸作るぞ~!
by バビ (2008-02-25 10:47) 

nano

お疲れ様でした。
こんなに丁寧に写真入りで紹介されていて素晴らしいです。
ゆりくまさんのお鍋で塩析石けん法、ものすごく愛用させてもらっています。
この方法のおかげで一気に、古い石けんとか気に入らない石けんを粉石けんに変えて、かれこれ6回くらい作ってます^^
今回は最後温めてから炭酸塩が加える方法が紹介されてますね。
次回試すのが楽しみです。

確かにチョッパーで細かくして最後ふるいにかける時、くしゃみがとまらなくなります 笑 
最近は振るう時は外でやってますが、なるほど、細かな粒子が日に当たってキラキラ飛びまくってるのが見えます。
マスクは必需品ですね。
改めて貴重なレポートありがとうございましたー。


by nano (2008-02-27 18:43) 

よこやん

私も遅ればせながら、お疲れ様でした。
何度も同じ事言いますが、無料なのが申し訳ないくらい。
お金儲けしたほうがいいですよ~!

ソーパーはみんな買うと思う。
本って、いくら売れば利益が出るんだろう?
ソーパー人口ってどのくらい・・・?


by よこやん (2008-02-27 19:49) 

ゆりくま

▼コメントどうもです!

■バビさん
廃油&リバッチにご参考ください♪
日数かかるのが難ですが、楽しいですよん。

■nanoさん
もうそんなに! ひょっとして私よりこなしているのでは??
そうそう、ブログの記事拝見しました。炭酸塩に湿り気があったということは10水塩かもしれませんね。
だとすると温めたところに入れてもぱらぱらにまでなるかどうか・・・
(ウチにないので試せませんが)
ぜひ試されたら教えてください(って、そちらに書きに行かなくてはですね)

■よこやんさん
いえいえ、リサイクルネタですから。
そういえば最近どこかの出版社が倒産したとかしないとかいうニュース記事に、本はびっくりするほどお金にならないみたいなことが書いてありましたよ。
自分で調べたわけではないのでどの程度儲からないのかわからないけど。。。
by ゆりくま (2008-02-27 23:39) 

あらいぶた

あひさしぶりでした。。。
ぶたでした。
by あらいぶた (2008-02-28 23:08) 

あらいぶた

あれ、うまくかきこめないや。。
by あらいぶた (2008-02-28 23:25) 

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