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お鍋塩析石けんと粉石けんに関する補足とQ&A [├ 粉石けん・リバッチ石けん]

当ブログでご紹介させていただいたお鍋での塩析や粉石けん作り、
多くの感想・ご質問のメール、ブロガーさんからはレポート記事のご報告をいただいており大変嬉しく思っています。

そのようなご感想やレポートを拝見していると、「塩析は粉石けんを作るために行うもの」と解釈されている方が多くいらっしゃるような印象をうけました。
私の記事では「粉石けんの作り方」の中で「お鍋での塩析」について紹介しているという構成になっているためではないかと思います。

粉にする前のお鍋塩析石けんはもちろん固形石けんとして使うことができます。
私自身もキッチンソープやお洗濯の部分汚れ用に愛用しています。
グリセリンや過剰油脂が少なくなっているため濡れた状態で放置してもほとんどドロドロになることなく快適に使うことができます。

そのようなことも含め、塩析石けんと粉石けんの作り方についての補足と、今までにメール等でいただいたご質問を振り返ってのQ&A形式でまとめておきます。
長文ご容赦ください。

本編の作り方記事に反映させたいところではありますが、一気には作業できないのでまずはまとめで。
ぼちぼち書き足していければと思います。

7235280.jpg
↑初めて作った粉石けん(新油)
まだこのビンのまま取ってあります。変色も酸敗臭もなくサラサラです。


■リバッチ・塩析編

Q1)塩析の回数:どのくらいきれいになるまで(何回)やるの?

たいていの場合1回か2回で充分です。
飲食店で繰り返し使った廃油で試したところ、2回目と3回目での差は揚げ物臭がほんの少し軽減されたかな?という程度でした。家庭での廃油なら1回程度で充分ではないかと思います。
私は塩析1回、仕上げ煮(塩なし)1回で使っています。
端っこ石けんのリバッチの場合、クレイやウルトラマリン、酸化鉄などの微細な粉類、フレグランスを完全に取り去るのは困難です。実用上の問題にはならないのでほどほどのところで見切りをつけてください。


Q2)塩析石けんを固形石けんとして使うには

お鍋から取り出した塩析石けんはそのまま固形石鹸として使うことができます。
けん化率100%で塩析済みの固形石けんはサラダ油100%でもどろどろに溶け崩れることが少なく、キッチンスポンジでの泡立ちも良好でスッキリとした使い心地です。
切り出し中塩析固形石けん

円盤状の塩析石けんを適当な大きさに切り分けて乾燥させれば完成です。
使った塩水の濃さや塩析され具合により乾燥中に内部から水が染み出してくることがあるので下に紙を敷いておくとよいです。
成型した場合の切れ端や裏のつぶつぶ部分は次回のリバッチに使うか、ジェルソープや粉石けんとしてご活用ください。電子レンジで溶かして小さい型に詰めてもいいですね。
型に詰めてみました型に詰めてみました

(応用編) 炭酸塩入り固形石けん
粉石けんの作り方のうち、石けんを煮溶かして炭酸塩を混ぜ込む方法の応用で、熱いうちに炭酸塩を混ぜたら冷めてぱらぱらにならないうちに(流動性があるうちに)型に移して固めてしまうと炭酸塩入りの固形石けんができます。 熱いので火傷に注意してください。
キッチンの油汚れや頑固な襟汚れなどに効果絶大です。


Q3)リバッチ塩析のとき、追加の苛性ソーダは必須ですか? また計算方法がよくわかりません。

目的は、ディスカウントのある手作り石けんの過剰油脂をけん化させて潰すことです。
過剰油脂は塩析で充分取り除くことができないので、けん化させない場合には石けん側に残ります。

過剰油脂が残っても実用上の問題はありません。
固形やジェルで使うのなら使用感にも差はないかと思います。
しかし油分が多く残っていると粉石けん化する工程でいつまでもしっとりしていてサラサラになりませんでした。

加える量は「手作り石けん100gにつき2g」としています。
細かいことは省略しますが、ディスカウント10%くらいの手作り石けんの場合、本当に必要な量は100gにつき1~1.5g程度になり、キリのいいところで2gというのはかなり過剰に指定しています。
塩析工程で除去できることが前提なので確実に反応を進めるほうを優先した数字です。
石けんで100-300gくらいの少量しか処理しない場合は効率が悪いのでこのくらい入れるほうが良いですが、1kgとかの量になると過剰の量も多くなるので100gにつき1.5g程度に減らしていっても大丈夫かと思います。

リバッチ後 1回目の塩析での廃水にはこの過剰分の苛性ソーダが溶けているので、念のため素手で触らないように注意してください。

またせっかく苛性ソーダを追加してリバッチするのですから、ホットプロセス(高温下)で反応させる時間を充分にとってください。1~2時間くらい。あまりに低温、短時間では反応が進みません。


Q4)リバッチ中のタネが非常に硬くて混ぜられません。どんどん水を足しても良いですか?

水分量の問題ではなく、加熱不足やムラで温度が下がって石けんが固形化しかかっている可能性が高いです。
タネの入っている鍋を浮かない程度まで深く沈められるような湯煎の仕組みが最も理想的です。直火の場合は突沸や底の焦げ付きに注意しながら火を強めてよく混ぜてください。低出力を維持できるIH調理器も便利です。

また、タネに少量の塩(塩析に使う分からほんの少し取り分けて)を加えるのも効果的です。石けんが水を含んでジェル状に固まろうとするのを阻止する作用があります。


■粉石けん編

Q5)粉石けんに加えるのは炭酸塩でなくてはダメですか? 重曹は使えませんか?

洗濯中の石けん液を石けんの洗浄力が最高に発揮できるアルカリ性に保ち、酸性石けんや遊離した汚れ成分からの再汚染を防止するのがアルカリ助剤の目的です。
純石けんのpHは9 ~10.5ほど、洗浄力が発揮できるのもこの範囲になります。
重曹のpHは8.2ほどで逆にpHを下げてしまう方向に働くことから、石けんに対するアルカリ助剤としての機能は期待できません。(液性が中性に近い合成洗剤にはそれなりの効果が期待できるのではないかと思います)

このブログの作り方では使用する炭酸塩には食品添加物規格のもの(無水炭酸ナトリウム)を推奨しています。
無水炭酸ナトリウムはそれ自体に多くの水分を水和水として吸収する力があるのでさらっと乾燥した粉石けんになりやすいメリットがあります。
重曹ではこのように水分を吸収しないためか、同じタネを粉石けん化してもいつまでもしっとりしていました。
洗濯ソーダ(炭酸ナトリウム10水和物)はすでに水分を吸収しているので重曹と同じような結果になるかもしれません。


Q6)炭酸塩を加えないで粉石けんにできますか?

石けんを一度煮溶かして炭酸塩を加える方法以外では均一でサラサラな粉石けんにはしにくいと思います。
でも均一でサラサラは完成度の高いものを目指すというこだわりだけの話で、実際に使えればいいという観点であればさほど神経質になる必要はありません。
塩析後の石けんを削ったりスライサーで薄片にしたりして溶けやすいようにしたものをジェルにしたり、洗濯機の中でよく溶かし込みをしたりして使ってください。
炭酸塩は必要に応じて洗濯機に直接入れてください。


Q7)なぜ粉にしなくてはいけないのですか? 固形石けんをジェルソープにすれば充分では?

え~っと・・・非常に回答しにくい・・・。 実は結構多い質問です・・・。

ズバリ「粉石けんの作り方」の紹介だから粉にしているのです。
別に粉にしなくてもいいです。塩析しなくていいです。ジェルソープも使いやすいです。
材料の状態や好みやライフスタイルに合った方法でどうぞ!!!

個人的には、普段市販粉石けんを使っているので自作も粉だと使い分けや特別な下準備をする必要がない、保存性が良い、という理由で粉を選択することが多いです。



とりあえず 以上

ご質問などはお気軽に コメント欄、メールBBSにお寄せください。



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コメント 4

ちょこちょこ

ゆりくまさん、こんにちは~

塩析、とっても気持ちよく完成しました。
2回の塩析で、真っ茶色だった端っこせっけんがあわ~いグリーンになり、強烈だったフレグランスオイルの香りが、感知出来ないくらいに消えました~
ジェルソープにして、快適にお洗濯出来ています。

わたし自身は、ゆりくまさんの記事を、『塩析』目的で参考にさせていただいたのですが、たしかに塩析を粉石けんにすることの過程として捉えていた時期もありました。
この補足記事で、混乱してた部分がすっきり(^_^)v
きっとまたやっちゃいます~楽しかったから~
これからもお世話になります<(_ _)>
by ちょこちょこ (2009-09-07 09:32) 

ゆりくま

■ちょこちょこさん

それはよかったです~
今後とも心置きなくチビ石けん溜めてくださいませ。

こちらこそ末永くよろしくお願いします♪
by ゆりくま (2009-09-08 19:01) 

february

「お鍋で塩析」すっかり日常の定番になりました。

この粉石けんで初めて石鹸での洗濯を始めたのですが、ずーっと肩にはびこっていた湿疹が消えて快適な日常を過ごしています。(それまでは外国製の香りのいい洗剤&柔軟材を使っていましたが、きっとなにかにあわない素材が入っていたのだと思います)

この手法を確立してくださり、惜しげなく公開してくださったことに感謝します!

リンクを張らせていただきました。
これからもゆりくまさん視線を参考にさせていただきますm(__)m
by february (2009-10-25 22:26) 

ゆりくま

■februaryさん
石鹸洗濯が合っていたようでよかったですね。
粉にするところは何気に面倒なので適当にはしょった方法を見つけていただければと思います。
今後ともよろしくお願いします
by ゆりくま (2009-10-26 18:31) 

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