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手作り石けんが茶色くなる糖のはなし(その1 実験編) [├ 用語・材料・化学っぽいこと]

ハチミツ入り透明石けん

写真はハチミツを入れた透明石けん。濃い茶色とうすい茶色。
濃い方はちょっとカラメルっぽい匂いがします。

ハチミツを手作り石けんに使うと茶色に色づくことは、そこそこ経験のあるソーパーさんなら常識かと思います。
皆さんのノートの中で、蜂蜜だけでなく果汁なども、糖分が含まれて甘いものは茶系に着色するオプション材料に分類されていることでしょう。

一方で、同じ糖分でも茶色にならないものもあります。
透明石けんに大量に入れるグラニュー糖、何年か前に流行ったトレハロースなどは全く色に影響がありません。

★なぜハチミツで手作り石けんに色がつくのか★

この理由をいろいろ調査するうち、ゆりくま、わかっちゃいました。

茶色になる糖とならない糖
それを見分ける方法(成分がわかれば、やってみなくても予測できる)

もうちょっと突っ込めば、たぶん論文書ける内容と思います(笑)
が、学術界には需要がないと思うので、ソーパーさんには充分OKの検証ができたところでブログに大公開です。

1年くらい前、透明石けん講座の中でちょっとお話ししたことがある内容です。
あの時点では文献調査からの仮説でしたが、実証が得られました。

長くなるので細切れでお送りすることになりますが、ご容赦ください。
以下、一部の画像はタップ/クリックすると若干大きい画像が開きます。
ーーー ーーー ーーー ーーー

■□■ 茶色くなる糖とならない糖、実験で確認 ■□■

▼検証に使った糖と糖質
・グラニュー糖
・氷砂糖
・上白糖
・ブドウ糖
・トレハロース
・ガムシロップ(異性化糖、果糖ブドウ糖液糖)
※写真中にコーンシロップと書いてあるのはまちがいです
・アガベイヌリン(食物繊維)
・オリゴ糖(商品名 オリゴのおかげ。乳糖と果糖からなるオリゴ糖(乳果オリゴ)と他の糖含む)
・エリスリトール(商品名 ラカント。羅漢果抽出物含む)
・はちみつ
・メープルシロップ
・ココナッツシュガー
(追加)
・果糖
・乳糖

実験素材

溶かした氷砂糖、もともと液状のガムシロ、ハチミツ、メープルシュガー、もともと茶色いココナッツシュガー 以外は「白い粉」でラベルがなかったらすぐわからなくなります

▼比較方法
1)素材 1.0〜1.5グラムを精製水大さじ1に溶かす(約10%の水溶液)
2)10%のNaOH水溶液を作成する
3)1 の水溶液を2つの容器に分け、片方に10%NaOH水溶液を2ccほど加え、軽く混ぜる
4)2つ並べて経時変化を観察する

▼結果

2日後の写真(一覧)
2日後

グラニュー糖
無着色
氷砂糖
無着色
上白糖
無着色
ブドウ糖
着色
トレハロース
無着色
ガムシロップ
着色
イヌリン
ほんのり
オリゴのおかげ
着色
エリスリトール
無着色
ハチミツ
着色
メープルシロップ
着色
ココナッツシュガー
??


写真の上から1段目と2段目、3段目と4段目がペアで、
上(1、3段)が水溶液、(2、4段)が10%NaOHを加えたもの

(追加)上のグループと上下逆 (上段が10%NaOHを加えたもの
果糖と乳糖
果糖と乳糖

拡大写真は記事最下部に掲載

ーー明らかに色がついたもの
・ブドウ糖
・ガムシロップ
・オリゴのおかげ(乳果オリゴ)
・はちみつ
・メープルシロップ
・果糖
・乳糖

ーーほんのり色づいた?
・アガベイヌリン

ーー不明
・ココナッツシュガー (もともと茶色い)

ーーー着色なし
・グラニュー糖
・氷砂糖
・上白糖
・トレハロース
・エリスリトール(ラカント)

▼結果の考察
茶色に着色したものに含まれる糖
・ブドウ糖 = ブドウ糖
・ガムシロップ = ブドウ糖、果糖
・オリゴの力 = 乳果オリゴ糖(乳糖、果糖からなるオリゴ糖)
・はちみつ = ブドウ糖、果糖
・メープルシロップ = 主成分はショ糖だが他にも含む。詳細不明
・果糖 = 果糖
・乳糖 =乳糖

着色しなかったものに含まれる糖
・グラニュー糖 = ショ糖
・氷砂糖 = ショ糖
・上白糖 = ショ糖、ごく微量の転化糖(ブドウ糖、果糖)
・トレハロース = トレハロース
・エリスリトール(ラカント)= エリスリトール、羅漢果抽出物(モグロサイド)

上記の結果から、
・ブドウ糖、果糖、乳糖を含むものは着色し、
・ショ糖が主成分のものとトレハロース、エリスリトールは着色しない
・オリゴのおかげ、イヌリンは混合物なので要考察

ーーー ーーー ーーー
その1 実験編はここまで
次回は その2 解説編です

ストーリーを進める手前、実験から先に紹介していますが、実験からブドウ糖や果糖は着色すると推測したわけではなく、これらは着色するはずという仮説を実験で確認しています。
したがって、実はオリゴのおかげとアガベイヌリンの結果は事前に予測できています。
次回はその理由をご説明します。

「手作り石けんが茶色になる糖の話」の全記事はこちら
(本記事)その1 実験編 https://kumaguma-soap.blog.so-net.ne.jp/2018-08-30
その2 解説編 https://kumaguma-soap.blog.so-net.ne.jp/2018-09-09
その3 おまけ はちみつ編 https://kumaguma-soap.blog.so-net.ne.jp/2018-10-01
その4 おまけ 牛乳編 https://kumaguma-soap.blog.so-net.ne.jp/2018-10-13

拡大写真





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コメ油のハーブ石けん、と、独り言(長文) [■手作り石けん記録]

コメ油の石けん

お家用の石けん
勢いで買ってしまった桑名のコメ油 1リットルの味見でした

コメ油がメインの石けんは久しぶりです
ふんわりお花の香りでやわらかい洗い心地に仕上がりました

■□■ コメ油のハーブ石けん■□■
コメ油 60%
ココナッツ油 25%
パーム油 15%

けん化率 92%

カレンデュラ、紅花、ジャーマンカモミール
パルマローザEO、リトセアEO、フランキンセンスEO、パチュリEO
■□■ ■□■

乾燥が終わった今は硬く使いやすくなっていますが、数日置いたにもかかわらず型出し直後はとても柔らかくて、カットするためにさらに数日放置しました

全体的にピンクになったのは想定外
カット直後は断面の外の方がぐるっとピンクになっていて、乾燥中に全体に広がった感じです
コメ油のせいか、まさか紅花のカルタミンが出てきたのか? (過去にそのまま石けんに入れたくらいで出てきたことがないので気のせいだと思います)

▼カット直後
コメ油のハーブ石けん

ところでこんな風にトップにハーブを盛った石けん、あるいはドライフルーツなんかを差し込んだ石けんなど、、、実際に使い始める時どうしていますか?

私はお風呂や洗面所に持ち込む前に可能な限り外します
山盛りにしてると多くは外れてしまうし、濡れたものが外れていく過程がちょっと不潔な感じがするし、外れたハーブたち、特にジャーマンカモミールなどのしっかりしたものは排水口に流れ損ねたものを虫と見間違えてうわぁ!ってなったりするし、残して置いて幸せなことがないので。

保管する際にもハーブが湿気てカビが生えたりするので、脱気や乾燥剤などの配慮が必要です。
かわいいんだけど、ちょっとめんどくさいですね。

ーーーーーー

この頃は本職の方でバタバタとしていてじっくり石けん事に向き合う時間が取れないのですが、その分、自分と手作り石けんについてぐるぐると考えることが多くなりました。

作った石けんのことや手作り石けんについて調べたことをこのブログでずっと書いてきて、最近はその成果を講座の形でご紹介させていただく機会をいただいたりしていました。

その間に、国内の手作り石けんを取り巻く環境は大きく変わって、部分的には業界みたいになってきたりして、
はじめに講座をやってみないかとお声をかけていただいた時とは自分自身の存在意義も変わっているのかなと思います。

でも私が続けていきたいことはずっと変わらず、「手作り石けんが楽しくなること、わかりやすくなることに貢献する」なのかな。
そしてもう一つ、忘れてはいけないと思うことは、「石けんは実用品」ということ。

楽しく、でも安全に石けんを作ること
使いやすい、使い心地の良い石けんであること

別に今までと何かが変わるわけではありませんが、この2点に軸足を置く、と、改めて確認した次第です。

自分としては
凝ったデザインやフェイクスイーツのような作り込みは、時々やると楽しいけど、追究することにはそれほど情熱を感じないから遊びの範囲で十分。
レアだったり高級だったりする素材は積極的には使わない。大抵の場合、その存在価値は石けんに使われるためにあるわけではないから(その栄養は食べて摂ろうよとか、洗い流して無くなってしまうのでは、自分のお金以上にその素材を生み出す労力や地球規模でかかった時間がもったいないものとか)。

そしてなにより、手作り石けん界の広がって、みんなが楽しくあってほしい。
目指すところでいうと、毎日のお料理のようにあたりまえに作られるようになってほしい。

そのために心がけようと思うことは「秘密を減らそう」です。

なんかね、最近ネットはつまらないんですよ。
手作り石けん界は秘密を共有できる人だけの閉鎖的な世界に向かっている気がして。
全世界に日記を公開しちゃう時代じゃないし、私の交流範囲に業界の方が多いからかもしれないけど、写真は綺麗だけど文章は得るものが少ない発信ばかりで。

別にあなたの講座のテキストを無料公開してくださいと言ってるわけではなくて、
普段作って使っている石けんがどんな感じとか、どんな工夫が活きたとか、ちょっと失敗しちゃったこととか、どんな想いを込めてこの石けんを作ったかとか、日常的な石けんの話が一番タメになるし、読む気になるんですよね。

お料理のようにって書きましたが、講座や教室も同じだと思います。
プロのレシピ本やHowTo本どころかネットでは無料でレシピやテクニックが溢れかえっているのにお料理教室というものはなくなっていない。
要するに、レシピ見るだけでできちゃう人はできちゃうし、できない人や満足できない人がいて、後者には教えてもらってできるようになろうという人がいる。できちゃった人だって、もっと上手になりたい、ちゃんと知りたい、あるいはあの先生と一緒に作りたい、という理由で教室に行くわけです。

もっともっと「ちょっと作ってみようかな」「自分にも作れそうかな」と感じてもらえるようになったら、手作り石けんもそういう世界に近づくのではないかと思うのです。真の意味で裾野が広がるとか業界が楽しくなるってそういうことじゃないかなと。

今は逆にちょっと調べたくらいでは作り始められなくて、簡単簡単と言いながらでも肝心なことはお教室に来てねと変に敷居があげられていたり、ワタクシノトコロデハ高級料亭ノ味ノヒミツヲオオシエシテイルカラ他言無用ヨ って空気が漂っていたりして、先のちょっとやってみようかなという人が産まれにくいように思います。

秘密っていうと大笠だけど、
今はいろんなことがクローズドになりすぎてる
発信する人は普通のことはもっとどんどん書いていこうよ
教えてもらわないとできないことじゃなくて、見ただけでできちゃう人にどんどん作って発信してもらうことで、もっと知りたい、じゃあ私も作ってみたいという人を増やしていこうよ

そういう方向を意識するということです
どんなすごい秘密を隠してるのかと期待しちゃった人には申し訳ないけど、当たり前のことを当たり前に書いていくだけです。

ワタシ程度が持ってる小さな秘密を明かされたからって困る人はいないと思うし
文字に書いただけでは伝わりにくかったり練習が必要だったりする真のノウハウはやっぱり直に教えてもらいたくなるはずだし
秘密だけがウリモノと思ってる人は別の魅力をみつけて高める努力をしたほうがいいし

そもそも業界が盛り上がればみんながハッピーになれるはず
なんだか発散してきちゃったのでこの辺で一旦おしまいにします。
次はひとつしか持ってない本当の秘密を書こうと思います。


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リキッドソープにとろみをつけよう(動画) [├ 用語・材料・化学っぽいこと]

リキッドソープにとろみをつけよう

サラサラのリキッドソープは若干使いにくいので、とろみをつけたい派のゆりくまです。
ゆるくとろんとしたとろみがつくゲル化剤を見つけたので、使い方をご紹介します。

先にFBで行ったライブ配信は後追いの再生も合わせて3日で700回以上視聴いただいています。
ご興味のある方が多いみたいで嬉しいです(繰り返し見てくださっている方もいるのかな)

ライブ配信のロングバージョン(約30分)はこちら
https://www.facebook.com/kumamasoap/videos/1933092480046416/

ライブ配信は30分と少し長めだったので、主要部分を7分ほどに切り取ったショートバージョンも作成しました。Youtubeにアップしているのでお時間のない方はそちらもご覧ください。

ショートバージョン(約7分)


レシピや、ショートバージョンで割愛したこと、ライブでも話しきれなかったこともあるので、以下に簡単に整理しておきます

■□■とろみのあるリキッドソープを作ろう■□■

■材料 (できあがり約200mlの目安)
・液体せっけん※1 100ml
・熱湯 ※2 100ml
・濃グリセリン ※3 小さじ1ー2杯
・アルギン酸ナトリウム ※4 小さじ1

■作り方
1)アルギン酸ナトリウムと濃グリセリンをよく混ぜ合わせる
2)液体せっけんに1)を加えてよく混ぜる
3)2)の液体せっけんに熱湯をかき混ぜながら加えて、手応えが出てくるまでよく混ぜ合わせる。
4)数時間放置後に好みのとろみに調整し、好きな容器に移し替えて使用する
着色、着香は3)のタイミングで

■材料の補足
※1 液体せっけん
市販の液体せっけん、手作りのもの、いずれでも可
せっけん濃度や含有している他の成分によってとろみのつき具合が変わってくるので、レシピの分量は若干調整する必要有り。下記のガイドラインに沿っていいところを見つけてください

※2 熱湯
ゲル化剤で濁りが出るので、無理に精製水でなくても良い。
冷水でも作れますが、とろみがつき始めるまでに数時間以上かかります。
ハーブウォーターなど、熱を加えたくない水分の時は、冷たいまま作るのもアリですね。

※3 濃グリセリン
水分含有量の少ない、高純度のグリセリン。メーカーやグレードによりおよそ99〜99.5%以上
いわゆる「植物性グリセリン」や化粧品・食品添加物用途の濃グリセリンを購入してください
日本薬局方のグリセリンは25%ほどの水分を含むので、ゲル化剤の分散には使えません。

※4 アルギン酸ナトリウム
コンブやワカメのとろみ成分。
化粧品や食品用のゲル化剤として、また、カルシウム水溶液と組み合わせて「つまめる水」や「人工イクラ」などの科学工作に使われたりする。

■とろみの調整
せっけん成分の濃度、グリセリンの量、エタノールの有無などでとろみのつき具合が変わります。
上記の分量で一度作ってみて、とろみがつきすぎる、弱すぎる場合は、以下を参考に、次回以降お好みに合わせて調整してください

アルギン酸ナトリウムの場合、以下のような傾向があります
・せっけん成分が多いととろみが少なくなる
・グリセリンはとろみを強化する
・エタノールはとろみを弱める。はじめにエタノールで分散させるととろみがつかない。
・食塩(塩化ナトリウム)が存在するととろみがつかない可能性がある

市販の液体せっけんはせっけん濃度が開示されていません。同じメーカーでも商品によって異なるようです。
上記はミヨシの無添加シリーズの食器洗い用せっけんまたはせっけんシャンプーを使った時にまあまあ良い加減のとろみがつく配合ですが、食器用の方がとろみが強く、シャンプーは弱くなります。
「泡で出てくる」タイプは泡ポンプを壊さないように薄められているので、液体せっけんを150、熱湯を50くらいでも良いかもしれません(温度が低くなるので時間はかかると思います)

自作の液体せっけんの場合、ペーストを希釈している割合で濃さが変わります。ペースト1に対して水1.5〜2 くらいで希釈したもので試してみてください。
また、ペースト作成時にエタノールを使用している場合、とろみが弱くなるかもしれません
食塩を使う作り方のものはとろみがつかない可能性があるので避けましょう

■不具合の対処法
たまに、一晩置いた後に、非常にとろみの強い部分とサラサラの部分に分離してしまうことがあります。
たまになのではっきり原因が特定できませんが、次の方法で均一にすることができます
1)全体を少し温める(40度、お風呂くらいで十分)
2)全量の1割強(上記の200ccのレシピなら20〜30cc)の熱湯を加えてよく混ぜる
要は少し薄めるといいみたいです。


是非お試しください

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アルギン酸ナトリウム50g

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  • 出版社/メーカー: リッチパウダー
  • メディア: その他

アルギン酸ナトリウム 食品添加物グレード(食品)

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  • 出版社/メーカー: marugocorporation
  • メディア: その他

アルギン酸ナトリウム300g

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  • 出版社/メーカー: 大東物産株式会社
  • メディア:





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